この曲をティンクさんからいただきました。
いきなり「 How insensitive ( なんと無神経な ) 」なんてタイトルを見ると、ビックリしますが(^_^;)、 この曲は、ヴィニシウス・ジ・モライスの作詞、アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲で、1961年に作られたものです。英語の歌詞は、ノーマン・ギンベルが1964年につけています。邦題は、「 お馬鹿さん 」。うまいタイトルをつけたものです(^_^;)。
ジョビンとモライスは、ガーシュウィン兄弟、レノン=マッカトーニーに匹敵する作詞・作曲コンビです。
ポルトガル語原題の< Insensatez (インセンサテス) > は、女性名詞で、「ばかげたこと、無分別、ばかげた(軽率な)言動」を意味します。形容詞の< insensato > は、「ばかげた、軽率な、愚かな」という意で、名詞では、「無分別な人、非常識な人」になります。
それにしてもこの曲、ショパンの「前奏曲ホ短調」と類似していませんか?
まずは、英語でお聴きください。
How insensitive ハウ・インセンシティヴ
Antonio Carlos Jobim / Vinicius de Moraes / Norman Gimbel
How insensitive I must have seemed
When she told me that she loved me
How unmoved and cold
I must have seemed
When she told me so sincerely
Why? She must have asked
Did I just turn and stare in icy silence?
What was I to say
What can you say
When a love affair is over
彼がわたしを愛しているといったとき
わたしはなんて馬鹿だったのでしょう
彼が誠実にそう言ってくれたのに
わたしはなんて冷淡だったんでしょう
ただ振り向いて黙って冷たい視線を投げかけるなんて
どうしてなんだろうと彼は思ったにちがいない
何て言うべきだったんでしょう
恋愛が終わるとき・・・どう言うべきかしら
Now she's gone away
And I'm alone with a memory of her last look
Vague and drawn and sad
I see it still
All her heartbreak in that last look
How, she must have asked
Could I just turn and stare in icy silence
What was I to do
What can you do
When a love affair is over
もう彼は行ってしまった
そしてわたしはひとり
悲しみにくれ、虚ろにやつれた彼の最後の姿
あの悲嘆にくれた最後の姿がまだ瞼に浮かぶ
ただ振り向いて黙って冷たい視線を投げかけるなんて
どうしてなんだろうと彼は思ったにちがいない
何て言うべきだったんでしょう
恋愛が終わるとき・・・何て言うべきかしら
※ ジルベルトは、「彼」と歌っているので、そのように訳しました。
次に、ポルトガル語でお聴きください。
Insensatez
Antonio Carlos Jobim / Vinicius de Moraes
A insensatez que você fez
Coração mais sem cuidado
Fez chorar de dor
O seu amor
Um amor tão delicado
Ah, porque você foi fraco assim
Assim tão desalmado
Ah, meu coração quem nunca amou
Não merece ser amado
僕は、なんと無神経な男に見えたことだろう
あの人が僕に愛してると言ったとき
あの人が心をこめてそう言ってくれたとき
きっと僕はどんなことにも心を動かされることのない
冷たい人間に見えてしまったのだろう
振り向いて黙って冷たい視線を投げかけただけだなんて
なんて冷たい男だろうって彼女は思ったことだろう
なにを言えばよかったのだろうか?
恋が終わったときに、なにが言えたのだろう?
Vai meu coração ouve a razão
Usa só sinceridade
Quem semeia vento, diz a razão
Colhe sempre tempestade
Vai, meu coração pede perdão
Perdão apaixonado
Vai porque quem não
Pede perdão
Não é nunca perdoado
あの人は、もう今は去ってしまった
そしてあの最後の表情の思い出があるだけで
僕はひとりぼっち
ぼんやりとして、ひきつったような悲しげな顔が
今でも僕の目の前に見えるようだ
恋に破れた心のすべてが
あの最後の表情に見えるようだ
振り向いて黙って冷たく見つめるだけだなんて
なんて冷たい男だろうって彼女は思ったことだろう
どうすればよかったのだろうか?
恋が終わったときに、なにができるというのだろう?



ふられてばかりと思われている寅さんですが、実はけっこうもてるんです。
相手の女性が寅さんに心を寄せると、なぜかいつも背を向けてしまうんですね。
妹のさくらさんがこう言います。
「お兄ちゃん、なんて馬鹿なの? **子さんはお兄ちゃんのこと好きだったのよ。お兄ちゃんだって分かってたでしょ?」
・・・寅さんには次の恋が待っています。
「トラ」の曲ではありませんが、動物と言うことで・・。
http://jp.youtube.com/watch?v=Mvh4zEKG2zs&feature=related
寅さんが出ましたね。
先日憂さ晴らしに、おさんぽに出ましたら、ウイーン〜パリ経由で寅さんに出会いました。
以前、お皿さんから「寅さんが大好き!」と聞かされ、面喰らっていました。
寅さんがケツ(尻)をまくって旅に出る後ろ姿は良いですね。『ヨオツ、寅!』と、声を掛かけていました。(リリーも大好きで、リリー篇4本のビデオもシナリオも持っているくらいですから)
寅さんが去った後、映画館を飛び出し、手持ちの本を放り投げてしまいました。
私の好きな一語に「忍苦」があります。苦を忍び、苦を偲べるように成りたいと思っています。
お皿さん、あまり無理はなさらないでください。私はかなり鈍いので、時間をかけゆっくりと、落としたピース(パズル?)を拾いながら、行きつ戻りつで後をついて行きます。